(株)アイシン興信所 代表の高橋です。
当社は月形町を含め、北海道全域で様々な調査を承っております。
今回は離婚後の慰謝料請求についての話。
このテーマは何度もブログで書いていますが
今日は法律的な視野より実践的な視野で考えてみます。
離婚後に浮気が発覚する。
当初は納得した形での離婚であったが、実は相手が浮気をしていたのである。
怒りと悔しさがこみ上げてくる。
そこで慰謝料の請求を考える。
法律的には離婚前の不貞事実は証明できれば慰謝料は請求できる。
だが実践的な視点から言うと無理が生じる。
相手はすでに離婚が成立していると考える。
弁護士が内容証明郵便で交渉に臨んでも「勝手にすれば」と考える可能性が高い。
裁判に臨んでも相手は離婚が既に成立している余裕がある。
それが離婚前であれば状況が全く違う。
相手は現在、浮気中であるとの負い目もある。
またいつ自分の浮気相手のところに乗りこまれるかもしれないと不安に思う。
それが職場かもしれないと思うとさらに不安。
これが離婚成立後だと押しかけられる不安はなくなる。
そんなことをすると押しかけたほうが不利になる。
極端な理解をすると離婚前は犯罪を犯して逃げている犯人の心理状況。
離婚後は犯罪を犯したが、時効が成立した犯人の心境。
法律の理解も必要だが、自分自身の納得のためには
心理的な駆け引きも重要なのです。
くれぐれも離婚前には相手の浮気がないのか十分に考えて下さい。